『バカになるほど本を読め!』 ~神田昌典著~
ISBN978-4-569-82342-3
PHP研究所
余りにも大きな、犯した過ち。
今年、年初に中学校の同窓会が行われた。
学年全体では初となる同窓会。
しかも、四半世紀ぶりの。
中学時代は陸上部に所属し、主将も務めたが顧問の先生が一昨年亡くなられていたことを知り、去年は小学校からの仲間を亡くした後だけに、色々な思いで出席することとなった。
いざ会場に着いたときあまりにも中学生時代の思い出的な記憶がないことに自身驚いた。
思わず、受付で「俺の名前何だっけ」と呟いてしまった。
受付をしていた同級生に「何言ってんの○○君」と返してくれた事に自分の存在したのが確かな事だったと安堵した。
25年の差はとても大きい。
30代中盤に軌道修正し始め、本書を読んだときは自身の思考とのズレが見当外れではないことに安心感を覚えた。
目的志向型の読書を行う場合に、設定する目的は年代や置かれている立場により変化する。(P63)
そして、自身の人生に責任を持つこと。(P185)
ただ、時期が遅すぎた。
それぞれ学ばなければならない事には賞味期限がある。
ナシーム・ニコラス・タレブ氏の言葉を借りるなら、
「私たちは学ばないということを私たちは学ばないということを自然とは学ばない。」~『ブラック スワン』 不確実性とリスクの本質~より
選択してきたことに後悔はないと言えばウソになるが、受け入れないといけない事実であることは間違えない。
25年の過ちを40年弱近くかけて気づけたことは遅すぎたとしか言いようがないが、人生の目的に意味を持てた今となっては笑い飛ばせることである。
活字中毒の人にはぜひとも読んでほしい。
そして「バカ」に成ってほしい。