『フランス人は10着しか服を持たない』パリで学んだ“暮らしの質”を高める秘訣
~ジェニファー・L・スコット著~
神崎朗子/訳
ISBN978-4-479-78299-5
大和書房
最初に頭に浮かんだのは、「清貧の思想」に近いのだろうかと言うことである。
目指しているところは近い気もするのだが、いたるプロセスに違いがありそうだ。
どちらも「人生」の「生き方」についてなのだが、どちらがしっくりくるかと言われれば、本書の考え方であった。
今、日本国内では「シンプルに生きる」(ちょっと重いかな~「シンプルに生活する」)という、物を持たない生活スタイルを提唱する動きがある。
しかし、本書に書かれている内容とは、生き方や心の持ちようなどを統一した考えで実践することについては同じであるが、日本のそれとは、ちょっと違った。
その違いをうまく言葉として表現ができない。
「シック」と言う考えに、こだわりを持っている。
または、
暮らし方や考え方を洗練させる生き方。
日本のそれを見たときの第一印象はどちらかと言うとただただ質素と言う感じがしたが、パリスタイルに品格を感じるのは私が「西洋かぶれ」だからなのだろうか。
しかし、悩む必要などなく、どちらが「優れている」のかではなく、どちらが「幸福」なのかを選択すればいいだけの話である。
ヘンリー・デイヴィッド・ソロー(作家・思想家・詩人・博物学者)は言う
「人の豊かさは、気にしないでいられるものの数に比例する」と。
さあ、あなたはどちらを選びますか。