『感情に振りまわされないー働く女のお金のルール―自分の価値が高まっていく稼ぎ方・貯め方・使い方』 ~有川真由美著~
ISBN978-4-907072-25-4
きずな出版
「もうだめだ」「もう、どうにでもなれ」
あなたは、そんな状況に陥ったことはあるだろうか。
自分を中心に世界が回っていない以上、ほぼ確実にそんな時はやってきます。
では、投げ出せば解決するのかと言えば、そのほとんどは悪い方向に進んでいき後悔する羽目になります。
稼ぎ方のうまい人は、無一文になっても「自分自身」という財産をもっているので、不安はないといいます。「またゼロから始めればいい」と、思えるからです。(P35)
いつ何時どんなことが起こるかわからい状況は必ずやってくるのであれば、その対策(準備)を行っておけば、少なくとも準備していたのであれば、そこに後悔はないはずです。なぜなら、準備していたのであれば、それ以上の好結果を残すことが出来ない事も理解できるし、なによりも行動を起こしているのであれば、次に備える対策も立てやすいからです。
「自身」の無さからくる「不安」も、日頃からやることをやっておけば少しずつでも自信が持てるのではないでしょうか。
「自分を信じる」という意味をまちがっている人がいるようです。
自分を信じることは、自分を「やればできる!」「稼ぐことができる!」と過大評価することではなく、“いまの自分”をまっすぐに見つめて、そのうえで、自分なりの戦略をさぐることです。
現実を正しく見つめなければ、行きたい方向に足を進めることはできないのですから―。(P86)
前を向いて、少しでも改善させる意思があり行動を起こしているのならば、その自信は「根拠」のある自信です。周りの目にを気にするというより、周りの目を恐れることはないと思います。
世間一般の考えをキャッチするアンテナを張っておく必要はありますが。
本書の本流についてのお金については、
お金のことを考えずに生きるために、日ごろからお金の性質をより深く理解し、尊重しながらつき合っていく必要があります。(P130)
日本人特有のお金に対する忌避は、払拭するのに時間がかかりそうです。
参考になるのは、ユダヤ人のお金に対する考え方でしょうか。
彼らは、富裕層であっても稼ぐことをやめません。
それは、貪欲と言うわけではなく、お金に対し保険に近い感覚を持っているからです。
やりたいことをやり、結果として益々富んでしまう。
追い求めたら、去っていくのも真理なのでしょう。
女性に向けて書かれた本なのですが、ぜひ男性にも読んでもらいたい。
夫婦で読めば、新しい「幸せのカタチ」が見えてくるのではないでしょうか。