『それでも金融はすばらしい』人類最強の発明で世界の難問を解く。
~ロバート・J・シラー=著~
山形浩生+守岡桜=訳
ISBN978-4-492-65458-3
東洋経済新報社
ずばり「金融」の本です。
それにしても分厚い。
金融について、それに携わる各立場の「役割と責任」そして「不安」ついて書かれています。
私個人としては、金融市場に参加している一個人投資家として読みました。
私は、はっきり言って「通読」程度の読みです。
金融市場と言う場所は、知識がないものが参加すれば退場する確率が限りなく高い世界だなと痛感させられました。
私は、金融が悪だとは思わない。
どんな世界でも、一握りの悪は存在するのかもしれないが、金融に関してもそれと同程度としか思っていない。
私は趣味でバイクに乗るのだが、所属するツーリングクラブの世話役の言葉を思い出す。
「よくバイクは危ないと言われるよね。そうではなく危ないのは人なのにね」
確かに、バイクは車でいう車体のような身を守るものがなく露出している。
貰い事故にあった場合に身体損傷を負う危険はある。
しかしほとんどの場合、スピードの出しすぎ、又は低すぎ、急発進・急制動、危険行為(暴走行為)など人が要因なっているのではないだろうか。
過去何度となく、車の飛び出しでミッションインポッシブル並みのアクションをしたことがあるが、今年はとうとう当てられて(私:直進、相手:右折)吹っ飛んでしまった。
しかし、この事故は、私自身の安全確認があれば避けられた事故だった。
過失割合は、私が病院に行くことを拒否したため3:7で落ち着いてしまったが。
良いことも悪いこともどんな世界においても人であるのではないか。
システムが悪いと言う人もいるのだが、そこに参加している以上は、同意している(少なくとも金融商品の取引をする場合、危険性を認識したうえで規約に同意する必要がある)。
ちょっと話がそれてしまったが、金融市場に今後参加したいと思われている方は、どんな世界なのかを知るすべとして、通読程度は薦めておきたい。
また、感覚で参加している方にも、継続性を高めるためにお薦めします。