『ブラック スワン』 不確実性とリスクの本質

『ブラック スワン』 不確実性とリスクの本質

~ナシーム・ニコラス・タレブ著~

望月 衛/訳

上巻 ISBN978-4-478-00125-7

下巻 ISBN978-4-478-00888-1

ダイヤモンド社

現代社会で起こる出来事は、その要因が複雑化しており原因と結果が見えづらくなっている。

さらに、その起きた出来事の事実のみだけを追い、そして、学び、満足している。

更に、そのものの本質や原則原理(言い方は問題ではない)といった事(根底にある理由)を学ぼうとしない。

本書では、

私たちは学ばないということを私たちは学ばないということを自然とは学ばない。

と言っている。

「ありえない」ことを予測できないのであれば、これまで起こってきた「ありえない」ことを内包する歴史を振り返っただけでは、この先の歴史の行く末を見通すことはできない事を意味する。

私たち一人ひとりが「ブラック スワン」である。

その解は、本書を読み解かれることをオススメします。

さて、本書を読んだ頃、私は経済に興味を持ち始めた時だった。

さらに、行動経済学分野の本にも手を出し始めた頃だった。

当時の記憶では、理解したつもりで読み進めていたが、読み終わる頃には「思考の迷路」に入り込んだ感じがした。(理解など出来ていないという意味で)

まさに、プロローグで言われる、目の前にあること(書かれてある事実)しか見えていなかったし、その根底に流れているものは当然私の視野に入ることもなく、考えることも出来ていない。

改めて本サイトで紹介するために再読したが、今度は「思考の迷路」を楽しめた感(脳みそが汗をかく感覚)はあった。

こういった本を、楽しめる(理解し、腑に落とし込めることが出来る)人と言うのは、どれだけの思考時間を費やしたのだろう。

いや、私が単にバカなだけか。

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