『ヤバい経済学』 ~スティーヴン・D・レヴィット著~
~スティーヴン・J・ダブナー著~
望月衛/訳
ISBN4-492-31365-6
東洋経済新報社
どういった本か。
世の中の動きを観察するとき、基本的な三つの経済的、社会的、道徳的インセンティブを探ることが大切であることを、面白い題材で説明してあります。
私が、本書で一番着目したのは、道徳と教育についての考察です。
よくないことを改善もしくは、防止するために、道徳に固執した社会的ルールを作成した場合、結果が伴わないケースが出てくる。
なぜならば、実際の経済は、三つの基本的なインセンティブで動いているのだから、経済的、社会的な誘因も考慮に入れなければならない。
経済的金銭的(損得勘定)・社会的(悪人に思われたくない)・道徳的(悪人になりたくない)この三つを丁寧にみていけば、世の中がまた違って見えてくれるのかもしれません。
教育については、子供の成績について書いてありますが、子供の成績に相関するのは、親が何をしたかではなく、どんな親なのかということです。
かなり、耳が痛い言葉ですが、正直そうなのかなと共感できることでした。
日本の教育は、大丈夫なのだろうか。