『俺のイタリアン俺のフレンチ』『俺のフィロソフィ』
『俺のイタリアン俺のフレンチ』ぶっちぎりで勝つ競争優位性のつくり方
坂本 孝 著
ISBN978-4-7855-0454-0
株式会社商業界
『俺のフィロソフィ』仕組みで勝って、人で圧勝する俺のイタリアンの成功哲学
坂本 孝 著
ISBN978-4-7855-0467-0
株式会社商業界
この二冊は、書かれてあるテーマが同じだったので1つの記録で紹介します
ビジネスの世界で勝ち抜く条件は、「競争優位」である。
坂本孝氏の経営哲学の基礎は、稲盛哲学を基にされておられ、本書には競争優位をどの次元・プロセスで創りだすかが書かれてある。
具体的には、利他主義を基本とした形骸化することない企業理念があり、その上に競争優位性をどう確立していくかと言うものである。
気づきとしては、『俺のイタリアン俺のフレンチ』(P108)のフランチャイズに対するもので、親子で例えてみます。
親と言うものは、世間一般に子どものことを思いあれこれと世話もするし、時には厳しい対応をする場合もあるのだが、そのほとんどは、子どもの長期的利益のための行動と考えられる。(中には親自身の保身も見受けられるが)
最近、ネットニュースで見受けられるのがドミナント戦略に関しての論評だ。
業界そのものの実情を知らないので鵜呑みには出来ないのだが、批評が正しいと仮定した場合、ネット上に挙がっている企業理念を読んだ限りでは、親が子どもが上っている梯子を外しているように思われる。(掛け違いという次元ではない)
行きつく最終的なシナリオが最悪だった場合、どんなに一般消費者が欲しがっても、売る人がいなくなってしまっては、そのビジネスモデルは成り立たない。
経営戦略の変革(順次到達クラスにより多様化の選択)を考えているのだろうか。
『俺のフィロソフィ』より。
概して行動力が優っていなければならないのか(P163・165)
坂本 事業の構想力には、顕在能力と潜在能力があると思います。海中に浮かんだ氷には、外に見える部分と、海中に沈んで外からは見えない部分があるでしょう?その、外から見える部分だけでなく、海中に沈んでいる部分も含めて「構想力」なのです。今、目の前に見えている事業に対する構想を、ほかの誰かと一緒につくり上げていくというのを、「顕在構想力」と呼びましょう。
「行き当たりばったり」や「条件反射的」に事を進める人がいる。(以前は私もそうだった)
行動することが大事なこととはいえ、経験が不足していたり、ならば知識を入れるなどのこともせずに夢を見る人が多すぎる。
とはいえ「鉄は熱いうちに打て」「虎穴に入らずんば虎子を得ず」とあるが、「急いては事をし損じる」「念には念を入れよ」のような諺もある。
どちらを選ぶかの自由は、個人に委ねられている。
私は、地図もなく灯りもない状態で暗闇を歩きたくはない。
ナビや明るすぎる必要もないが。
『俺のイタリアン俺のフレンチ』
『俺のフィロソフィ』